株式会社NIP(ニップ)

ファーストリテイリングからの新たな無効審判請求と、一連の進捗のご報告

最終更新日:2021年08月06日 09時00分

株式会社 N I P
代表取締役社長 美馬 規良

株式会社アスタリスク
代表取締役社長 鈴木 規之

 株式会社アスタリスク(本社:大阪市、代表取締役社長:鈴木規之、以下 ASX)が発明し、株式会社NIP(本社:滋賀県守山市、代表取締役社長:美馬規良、以下 NIP)が保有する、RFIDを活用した「読取装置及び情報提供システム」に係る特許権(特許第6469758号(特許Aと呼ぶ)を親出願として分割出願(特許B~Fと呼ぶ)した一連の特許、以下 本件特許群)において、株式会社ファーストリテイリング(以下 FR社)との係争につきまして、進捗がございましたので、下記の通りご報告いたします。

1 特許第6518848号(特許B)に対する「新たな無効審判請求」について

 2021年7月5日にFR社から、新たな無効審判2021-800056が請求され、昨日8月5日にその副本を受領いたしました。
 これで、本件特許群に対して6件目の無効審判の請求になります。
 ASXとNIPは請求内容を精査して適切に対処して行くこととし、本無効審判に係る手続の中で特許の有効性を主張してまいります。

2 特許第6532075号(特許D)無効審判事件(無効2019-800088)に対する審決確定について

 2021年5月に特許庁から出された特許有効との審決について、FR社から審決取消訴訟が期限内に提起されませんでしたので、本審決が確定、つまりは本特許は有効であるとの結論となりました。

(ご注意)
1 ASXは、FR社(株式会社ユニクロと株式会社ジーユーを含)と係争中の特許につきましては一連の特許全てをNIPに譲渡済みです。
 (ご参考:ASXホームページNIPホームページでのニュースリリース掲載)

2 本発表はFR社が請求した無効審判に関するものであり、お問い合せも多いため、
 特許存続に関わる進捗がございましたら、随時、発表させていただきます。
 このため個別のお問い合わせはご遠慮いただきたく、何卒、よろしくお願い申し上げます。

(ご参考)FR社側からの無効審判の整理(数が多いための要約)
 それぞれの特許に対して下線部が、本件特許群に対してのFR社から無効審判の請求をされたものです。
それぞれの無効審判に対しての現状を要約しておきます。


・特許A(出願 2017-093449、登録 6469758)に対するFR社からの無効審判
  A-1: 無効審判 2019-800041
   知財高裁による審決取消訴訟にて2021年5月20日に特許維持の判決がなされました。
   現在、FR社が最高裁に上告受理申立て中です。

  A-2: 無効審判 2019-800078
   特許庁で審理中です。


・特許B(出願 2019-005597、登録 6518848)に対するFR社からの無効審判
  B-1: 無効審判 2019-800087
   特許庁で審理中です。

  B-2: 無効審判 2021-800056
   上記のご報告の分として、RF社から新たな無効審判が請求されました。
   (上記1のご報告内容になります)


・特許C(出願 2019-079932、登録 6541143)に対するFRか社らの無効審判
  C-1: 無効審判 2019-800089
   特許庁で審理中です。


・特許D(出願 2019-079933、登録 6532075)に対するFR社からの無効審判
  D-1: 無効審判 2019-800088
   特許庁により特許維持の審決がされ、上記のとおり審決は確定しました。
   (上記2のご報告内容になります)


・特許E(出願 2019-079934)
  特許庁において、特許審査中です。


・特許F(出願 2020-107745、登録 6736244)
  A-1の審決後に登録されたものであり、現在のところ無効審判はございません。